【実話】かげおくり~また君に恋をしたい~
日が暮れる前、門限に合わせるように施設まで送ってくれた。
いつもなら、少しくらい遅くなっても平気だろと言う康平だったので、意外で驚いた。
「ここの生活も後少しじゃん?大切にしなきゃだよな」
首の後ろに手を当て俯く姿が、少し照れているようにも見える。
「ありがとう」
「ん…今まで門限破らせてばっかでごめんな」
何でだか分からない。
分からないけど、康平の言葉を聞いて込み上げてくる物があった。
施設での生活が残り少ないんだと改めて実感したのか、今まで不満だった部分を謝られたからか。
分からないけれど、泣きたくなるような切なさが込み上げ、私も俯いて気持ちを隠した。
いつもなら、少しくらい遅くなっても平気だろと言う康平だったので、意外で驚いた。
「ここの生活も後少しじゃん?大切にしなきゃだよな」
首の後ろに手を当て俯く姿が、少し照れているようにも見える。
「ありがとう」
「ん…今まで門限破らせてばっかでごめんな」
何でだか分からない。
分からないけど、康平の言葉を聞いて込み上げてくる物があった。
施設での生活が残り少ないんだと改めて実感したのか、今まで不満だった部分を謝られたからか。
分からないけれど、泣きたくなるような切なさが込み上げ、私も俯いて気持ちを隠した。