【実話】かげおくり~また君に恋をしたい~
「康平!!」
廊下を歩いていた時、そう耳に聞こえてきた声に無意識に顔を上げた。
久しぶりに見る康平の姿が数メートル先にある。
受験の為に黒く染めた髪は、色が抜けたのか明るい茶色になっている。
「お前どこ高行くの?」
「K高。そっちは?」
「N高、駅隣じゃん!遊ぼうな!」
そんな会話が、通りすぎる時に聞こえてきた。
志望校受かったんだ…おめでとう。
口には出せない言葉を心の中で呟いた。
卒業式は泣かないと思っていたのに、雰囲気にのまれたのもあって最後の歌を歌う時に涙が滲んできた。
スレて生意気だったからか、入学してすぐに先輩に呼び出されシメられた。
やり返すしかないだろと、翌日いずちゃんと先輩を待ち伏せしてボロクソに言い負かした。
なぜかそれから先輩たちに気に入られ、色んな悪さを教えてもらった。
タバコもお酒も援助交際も、今思えば全部先輩から教えてもらった事。
廊下を歩いていた時、そう耳に聞こえてきた声に無意識に顔を上げた。
久しぶりに見る康平の姿が数メートル先にある。
受験の為に黒く染めた髪は、色が抜けたのか明るい茶色になっている。
「お前どこ高行くの?」
「K高。そっちは?」
「N高、駅隣じゃん!遊ぼうな!」
そんな会話が、通りすぎる時に聞こえてきた。
志望校受かったんだ…おめでとう。
口には出せない言葉を心の中で呟いた。
卒業式は泣かないと思っていたのに、雰囲気にのまれたのもあって最後の歌を歌う時に涙が滲んできた。
スレて生意気だったからか、入学してすぐに先輩に呼び出されシメられた。
やり返すしかないだろと、翌日いずちゃんと先輩を待ち伏せしてボロクソに言い負かした。
なぜかそれから先輩たちに気に入られ、色んな悪さを教えてもらった。
タバコもお酒も援助交際も、今思えば全部先輩から教えてもらった事。