【実話】かげおくり~また君に恋をしたい~
「本日入店のはるかさんといずさんです」


ももちゃんと歌舞伎町を歩いた日、綺麗なドレスを着た人を何人も見た。


ネオンやライトに照らされて、スパンコールが綺麗に光っていたのが印象的。


華やかな世界だと思ってた。


綺麗なドレス、派手な髪型、ブランドのポーチ、気合いの入った化粧。


スラッとしてモデルみたいな体型、美人な顔かわいい顔。


息を飲むほど目の前に並ぶキャストの人たちは、綺麗だった。


…だけど、私たちに送られる拍手はまばらで代わりに突き刺さるような視線をくれる。


見定められているような目がたくさん…。


威圧感のある空気に、自然と背筋が伸びていく。


怖い…。


それが、1番最初のこの店の印象。
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