【実話】かげおくり~また君に恋をしたい~
初めて着たカクテルドレスにセットしてもらった髪の毛、手直ししてもらったメイク。
鏡に映った自分の姿にテンションが上がったのは1時間前のはず。
朝礼が終わり今、待機席で待っててと言われたけれど張り詰める空気が左右前後からひしひし伝わる。
みんな笑って話してるけど、視線は手元の携帯で、たまに睨み合ってる様子も見えた。
「じゃあさっそく席着いてみようか」
背筋を伸ばして揃えた膝を斜めにした基本姿勢のまま、空気に威圧されて動けないでいる私に担当マネージャーのもっくんが言った。
もっくんは陽介の先輩らしく、私をこの店に誘ってくれた人。
『オープンして数ヶ月しかたってないし、女の子も基本的に仲良いよ。フリーの入りがいいしバックもいいから他店より稼げるから』
話しを聞いた時もっくんの言っていた言葉が頭をかすめる。
基本的に仲良い…ね…。あの空気読めねーのかコイツ。
もっくんの背中に着いて行きながら、張り詰めた空気から解放されそんなことを思った。
鏡に映った自分の姿にテンションが上がったのは1時間前のはず。
朝礼が終わり今、待機席で待っててと言われたけれど張り詰める空気が左右前後からひしひし伝わる。
みんな笑って話してるけど、視線は手元の携帯で、たまに睨み合ってる様子も見えた。
「じゃあさっそく席着いてみようか」
背筋を伸ばして揃えた膝を斜めにした基本姿勢のまま、空気に威圧されて動けないでいる私に担当マネージャーのもっくんが言った。
もっくんは陽介の先輩らしく、私をこの店に誘ってくれた人。
『オープンして数ヶ月しかたってないし、女の子も基本的に仲良いよ。フリーの入りがいいしバックもいいから他店より稼げるから』
話しを聞いた時もっくんの言っていた言葉が頭をかすめる。
基本的に仲良い…ね…。あの空気読めねーのかコイツ。
もっくんの背中に着いて行きながら、張り詰めた空気から解放されそんなことを思った。