【実話】かげおくり~また君に恋をしたい~
「ハルカ!来てみ!」


金色頭の男が、後ろから歩いて来ている男を呼ぶ。


ハルカ…?


同じ名前だと少し興味がわき、男の後ろに目を向けると、背の高い黒髪の男が俯きながらダルそうに歩いてきた。


「こっちは直樹、あっちははるかと同じ名前のハルカ」


渓がそう紹介してくれた。


「こんばんは」


私が挨拶をすると、直樹が私の前にしゃがみこんで笑った。


口元のえくぼが幼く感じさせる。


「どーも」


そう言いながら私を見たハルカ。


…ハルカ…?


え、ハルカ…じゃないよね…?
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