【実話】かげおくり~また君に恋をしたい~
「はるか…?…って、お前もしかしてはるか!?」


「え、今更…?」


驚いて私を指差す陽介にそう突っ込む。


「すっげー久しぶりじゃん!!言われてみれば、あのはるかだわ(笑)」


何が面白いのか、陽介は目尻を下げ八重歯を見せながら笑った。


懐かしい笑顔…。


トクンと一度胸が高鳴った。


「何?知り合い?」


直樹が陽介にそう聞くと、陽介は笑いながら頷いた。


「昔いた…」


そう言いかけ、自分の左腕にはまる時計を見る。


「お前、まだあそこで暮らしてんだろ!?門限…!」


突然私の腕を引っ張り上げ立たせる。


「帰らねーとヤバいだろ!?送るから!!」


そう言いながら歩き出す。


「え!?ちょ、ちょっとまって!!いずちゃんが!!」
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