【実話】かげおくり~また君に恋をしたい~
あ、今日は水色のジャージだ。


たいてい見かける時はピンクか赤で、水色を着ているのは初めてだった。


銀色に白と黒の細いメッシュが入った髪をポニーテールに結び、耳にはイヤホンをはめて、首元にはタオルを巻いて颯爽と走ってくる。


私が見ていたのに気づいたのか、女の子の視線も私に向いた。


そのまま目をそらしていいのか分からず、少し戸惑いながらも会釈をした。


すると、私の前で女の子の足は止まった。


「おはよう!!いつもここにいるよね」


タオルで顔の汗を拭きながら、笑ってそう言った。


その笑顔が、すごくかわいくて引き込まれた。
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