【実話】かげおくり~また君に恋をしたい~
援交行ってる最中だから…なんて言えなくて、目を伏せた。


「いずちゃん?」


陽介が手を離し聞いてくる。


「あ!友達待ってるって言ってたよね?」


渓がタバコを指ではじいた。


綺麗な弧を描きながら遠くに落ち、オレンジ色の光が小さく暗い道に浮かぶ。


「友達って…お前こんな時間に外いたらやべーだろ?」


「でも、いずちゃん置いて帰るワケには…」


陽介の顔が見れなくて、目が泳ぐ。


「あのさー話してる所悪いんだけど、2人どういう知り合い?」


直樹が私たちを見上げて聞いてきた。
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