【実話】かげおくり~また君に恋をしたい~
昔と同じ。


そう、昔はこんな風にじゃれあうのなんか日常茶飯事だった。


なのに、久しぶりだからか…陽介が大人っぽくなったからか、顔が赤くなっていく。


暗くて良かった…。


「2人仲良いんだね」


しゃがみこんだ膝の上に顔を乗せ見上げながら言う渓。


「まぁこいつが3歳くらいん時から一緒に育ったからな」


陽介の吐き出した煙りが、暗い景色に白くもやをかける。


「ふーん…」


口を尖らせながら言う渓が少し気になった時、いずちゃんが走ってくるのが見えた。
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