【実話】かげおくり~また君に恋をしたい~
「この前と全然印象違ってて分からなかった(笑)」


そう言うと、直樹も笑って私の隣に座った。


「直樹も友達と待ち合わせ?」


「は!?あいつ言ってなかったのかよ。…渓、補習入って遅れるから代わりに俺が来たんだよ」


「補習…って、渓も高校生なんだ?」


「それすら知らなかったのか(笑)俺と同じ学校だよ」


直樹はよく笑う。


笑うと、くりっとした目が三日月の形になって、頬にもえくぼができるから幼くなる気がした。


「とりあえず腹減ったから飯食うか。何食いたい?」


「マック!!」


即答で答えた私に一瞬驚いた表情をした後、また三日月の目を向ける。


かわいい顔だな…なんて男の人に初めて思ってしまった。
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