【実話】かげおくり~また君に恋をしたい~
ドラッグストアの上にあるお店が種類もあって安いと教えてくれたので、見に行った。


色んな色の香水が壁一面のガラスケースに並ぶ。


その手前に匂いのサンプルが置いてあり、何となく手に取って鼻に近づけるとツーンと刺すような刺激がきた。


臭っ!!何これ!?


サンプルの番号と香水の番号を見比べていると、直樹が違うサンプルを持ってきた。


「こうすればいいんだよ」


手で仰ぎ私に匂いを飛ばしてくれる。


「あ、すごくいい匂い」


爽やか系の匂いで、鼻の奥にこびりついた刺激を落としてくれるような感覚。


「クールウォーターだよ」


そう言いながら、青いボトルを指差した。
< 68 / 358 >

この作品をシェア

pagetop