サヨナラ眼鏡
第一章
私は幼稚園の頃から大人しかった
そして誰よりも地味で
誰よりも真面目だった私。
幼稚園から18歳の今まで黒髪×三つ編み
この眼鏡が私を唯一強くしてくれるモノ
良い成績を収めて、良い学校を出て
良い会社へ入って、良い収入を得て
良い生活をして、良い人生を送る
敷かれたレールをただ走ってても
良いとも悪いとも感じなかったんだ
そんな私にこの人は突然
「眼鏡外せよ」と耳元でささやいた…