サヨナラ眼鏡
>>転校初日のまさか
「はぁ…。」
ふと溜め息がこぼれてしまう
私が行くはずだった学校はこの学校の隣
2つの学校を区切る物は黒いフェンス一枚
私はそのフェンスを超えられなかった事になるのだろうか
そう考えると本日何百回目かの深い深~い溜め息が静かにこぼれた
左側の校舎からは人影も無く
物音ひとつさえ聞こえない
右側の校舎からは沢山の人の大きな声と
物を破壊するような音
そしてこれから朝礼があるのに何故か帰宅しようとする生徒が数人
生まれて15年目にして一日にこんなに
沢山の溜め息をついたなんて
きっと…いや、絶対に初めてだろう
嫌な予感しかしない中、私は足を速めた