サヨナラ眼鏡

「えっと…12番って何処…」
下駄箱へと足を踏み入れた私は
自分の出席番号の書いてある場所を探した


「え!?あんなに高いの!?」
言い忘れたけど私はとても背が低い
この歳にしてたった150.1cmしかないのだ


皆「150cmとかちっさ!」と言うが
即刻訂正して欲しい
私は150cmではない『150.1cm』だ!!!


ぴょんっ
ぴょんっ


とっ…届かない…

何度かぴょんぴょん跳ねている隙に
三つ編みにした自分の髪の毛が誰かに軽く引っ張られた


「うっわー、イマドキ三つ編みおさげなんて
マジで居んのか」

私の頭の上で男の人の声がした


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