割れた砂時計


こうして年越しパーティーは終わり、朝の10時に解散。


軟禁生活は―――――
終わりを告げました。
お正月だし、俊は私を家まで送って帰してくれるそう。


「あれ、きれい!」


私がそう言ってさしたのは、砂時計。
キラキラの白い砂。こんなに長くこの家にいたのに、気づかなかった。


『これは、お守りなんだ』


「お守り?」


『亜実と、ずっと一緒にいるための。……付き合ったばかりのころ、買ったんだ』


「そっか。大事にしなきゃね!」


そう、笑って言いました。
きれいな砂時計を見ながら。


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