割れた砂時計
無邪気な笑顔で、
いつもおもしろい話をたくさんする俊くん。
私はおしゃべり自体は好きだけれど、
自分から積極的に話題を持ちかけられない。
だから、
人によって話題を変えたり、
飽きさせないような話術を持つ俊くんに
少し憧れてた。
『聖成さん、ってか、亜実のほうが呼びやすいから亜実でいい?』
「うん、そだね。てか、聖成さんって(笑)」
『んだよ~なんかずっと変えづらかったんだよ。……あ、俺のことも俊でいいから』
「は~い!」
『てか、みんな呼び捨てで!亜実、俊、利樹。ね?』
さすが唯、
てなわけで、今日から、
俊と利樹。
そう呼ぶことになった。