割れた砂時計


唯と俊はお互いに大会があった。
お互いには、部活があるから大会は見に行けないみたいだけれど。


私と利樹は、2人の戦う姿を見に行くことにした。





『俺、亜実が来てくれたらシュート決められる気がするんだ!』


無邪気にはにかんで言う、
そんな俊はどこかかわいかった。


「そんなこと言ってると、ファンの子に嫌われるよ~っ」


『っっあ~!俺はね、ファンとか興味ねーの!!』


ふくれっつらも、また愛らしげだった。





『お前、本当亜実大好きだな』


『てかぞっこん?俊が、うけるわ!』


『んなんじゃねーよ、うっせ、だまれ!』


そんな、冗談のやりとりが面白かった。


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