割れた砂時計
でも、2人きりになった時―――――
『亜実がいたら、シュート決まりそうってのは本当だよ。試合、応援きてくれよな
』
「えっ、あ、うん」
もちろん行くよ、応援するよ。
『本気だから。亜実が応援してくれるなら、俺、めっちゃがんばれるから!』
「うん!」
いつになく真剣な、俊の目だった。
いつも前を見据えるきれいな瞳。
『亜実、じゃあな!またメールする』
そう言って俊は部活に行った。
私が応援したら、がんばれる。
それは、どういうことなんだろう。
うれしい、ことなのかな?