割れた砂時計


その日――
終業式の日の夜、メールが来た。


“樋高俊”




【大会、絶対見にきてくれよな!
俺だけのことを見ていてくれ!】


ぷっ。
なんだか、かわいくて笑ってしまった。


本当におもしろいなあ。


メールしていても、普通に楽しい。





唯は、


【それは俊が亜実に好意があるんだよ!
俺だけのことを見ていてくれだなんて、かわいーじゃん!】


と言ってくる。




好意って、好きってこと?
俊が、私を?


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