割れた砂時計
『ってか、利樹は?』
「あ、今ちょうど―――――」
そう、言いかけると。
『『おめでと、俊!』』
声がハモる。
利樹が、部活の終わった唯を駅まで迎えに行ってた。
『マジ、あんたゲンキンだわ!亜実いたら本当にシュート決めやがって!』
へへへ、と言わんばかりの俊。
少し日焼けしたように見えた。
『まあな、俺の亜実パワー!!!』
4人で、馬鹿みたいに笑いあった。
本当、馬鹿みたい!
でも、とても楽しいんだ。