割れた砂時計
お互いに
『亜実が好きだ』
大会が終わって、だいぶ静かになった会場。
唯も利樹も先に帰っていた。
2人、2人きり。
そう、そんな時に言われたの。
「………え?」
『みんなで話てるうちに……どんどん亜実の魅力にひかれていって』
私の目の前でそう言って―――――
照れて顔が真っ赤になったんだ。
『っつーかマジ恥ずかしいんだけど!』
告白されるのなんか、初めてじゃない。
けど、こんなに胸がドキドキする告白は、
初めてだった。
私―――――