割れた砂時計
帰り道、道がわかれるところまできた。
「じゃ、私こっちだから。今日はありがと」
ふいに、腕をつかまれた。
『……暗いから送るよ』
気づいたら、ずっと手をつないでた。
お互いに、少し恥ずかしくて照れてるかも。
私も俊も、
普通にしゃべるのはしゃべるけれど、
ちょっと触れたり、何かあると、
恥ずかしくなっちゃうんだよね。
そんなところはお互い似ているところなのかも。
なーんて。
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