割れた砂時計


『ぼーっとしてたみたいだけど、大丈夫?』


あら、ばれていました。
恥ずかしいねー。ぼーっと少女、聖成亜実。


「あっ、うん…端山くん…だっけ?」


『別にくんとかいーよ。名前とかで』


「名前…」


『利樹だよ…ほんっと、ぼーっとしてんだね!おもしろいよ』


「あ…ごめん…」


やばい。
気を付けなきゃー。
ごめんなさい。


< 5 / 142 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop