割れた砂時計


『亜実~俺、今から部室行ってくるから、ここで待ってろよ!!』


「うん、いってらっしゃい」


そう言って、俊は急いで教室を出た。
焦って、ドアにぶつかる。


『……ってー。くそー』


立ち上がって、また走る俊。
そんな俊を見て、


『そんな早く亜実のもとに帰りたいのね~~。……あー!むかつく!幸せオーラ出まくり!』


「あはは」


天然で、子供みたいな俊を、
私たちは笑っていた。


そんな時。



―――ガラッ。


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