割れた砂時計


見たことの、ない顔。
知らない、男の子。


『……聖城さん。話があるんだけど、ちょっと、来てくれない?』


「???」


何の用だか、誰なんだか、
わからなくてきょとんとしていた。


『亜実、とりあえず行っといで』


「あ、うん―――――」




『じゃ、こっちに』


そう言う、見知らぬ男の子。


その背後から―――――


強い、強い視線。


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