割れた砂時計


それからお茶とお菓子をつまみながら、
この間俊が怒鳴ったことやメールや電話、最近の送り迎えのことについてを話した。



『―――――心配性、よりも
“束縛”かもな』


そくばく…?
一瞬、頭の中で理解ができなかった。


『ちょっと束縛強いかも。でも、愛されてる証拠かもね…』


「愛されてる、かぁ……でも、愛は感じるよ。伝わる」


『うん。この先、耐えられない、なんてことがなければいいけど…』


唯の言葉を聞いて、少し怖くなった。
耐えられ、ない……?

それって……?


堂々巡り、
ぐるぐるぐる。


よく、理解できてなかった。


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