割れた砂時計


「……ん…」


なんと俊は、人目を気にせずキスをした。
たくさんの人が、見てるし……


と思いきや、
まあ、見られたけれど、イルミネーションに夢中な人がたくさんいたから。


『見せつけなきゃ、俺の物だって』


「もう……」


夜空であまりわからないだろうけど、
きっと2人とも顔が真っ赤だろう。





今日は遠出だから電車。
駅は違うけど―――――


遅いし、送ってくれるって。
そういうところは優しいんだなあ。


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