幼馴染みと幸せな日を
成「アル・・・ごめんさっきアルに怯えちゃった・・・アルが怖かったわけじゃないの・・・たださっきのを思い出しちゃって・・・」


或「そっか・・・よかった・・・これからナリと一緒にいれなくなっちゃったりしたらどうしようって思ってた・・・」


成「ごめんなさい・・・・」


或「ナリは謝らなくていいよ。」


成「ううん・・・謝らなきゃ約束やぶったことも・・・」


約束を覚えていた成刄に少し安心する或杜


成「アルはサッカー頑張ってて、先輩たちにも期待されてたからあたしなんかにとらわれていてほしくなかった・・・だから言えなかった・・・・・・」


或「・・・ありがとな、俺のこと考えてくれてて・・・それからごめん、ずっと気付いてやれなくて・・・でも、俺にとっての一番は成刄だから。サッカーとかと比べものにならないくらい、大事なのはナリだから。」


成「アル・・・」


また涙ぐむ成刄


或「守れなかった自分が悔しい。今日先輩にいわれたんだ、お前最強だな、できないことないんじゃねーの?って。・・・でも俺って一番守んなきゃいけねーもの守れねえし・・・ほんとダメな人間って改めて気づいたよ・・・」


成「そんなことない!!!アルはちゃんとあたし見つけて助けてくれたもん!ダメな人間なんかじゃないよ・・・」


或「ナリ・・・・・・・・ありがと・・・」


成「こっちこそ・・・ありがと」


二人で笑いあった


或「これからはまた一緒に帰ろう。」


成「え?」


まだちょっと不安そうな成刄をほっとけない


でもそれは成刄には言わない或杜


成刄なら自分を追い詰めかねないから


或「大丈夫。練習なんかしなくても俺は出来る。」


にっこり笑いながら言う或杜に申し訳なさそうにみる成刄


或「ナリは俺ができないとでも思ってるの?」


首を横に振る成刄
< 54 / 71 >

この作品をシェア

pagetop