千夜。


声が聞こえて目が覚めた。


私の、病室の前で誰かが話してる。


一人は母。


もう一人は……


「千夏さん…?」


千夏さんとは明のお母さんだ。


二人はその声が聞こえたのか病室に入ってきた。


千夏さんは泣いていて、目が真っ赤になり隈もできていた。


昨日、寝ていないのだと直ぐに分かった。


「千夜ちゃん。ごめんね。……こんな怪我させて……」


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