HYPNOTIC POISON ~催眠効果のある毒~
*告白*
**告白**
―――『正直に言おう。そう、確かにボクは彼女に惹かれていた。
いや、はじめて見たときから一目ぼれだった。
大好きだったよ。
でも今は
殺したい程―――憎い』
彼女と出逢ったのは中学二年の春。
同じクラスになってボクは、はじめて君を見た。
長い艶やかな髪は深い漆黒の色。
肌は雪のように透き通るような白く。
形の良い唇はいつも鮮やかな赤い絵の具を垂らしたかのようにいつも僅かに色づいていた。
まるで絵本に出てくるような
白雪姫のような美しさに
ボクは一目ぼれしたんだ。
だけど君は白雪姫じゃなかった。
賢くて、気高く、美しい―――
そして
残酷な人。
ボクから未来を奪った君を
ボクは許さない―――