闇を纏う(恋愛ミステリ)
海堂と名乗った男は、遥香と純をホテルのレストランに招待してくれた

メニューが読めない二人は海堂に任せる事にした

「初めて会った時も、すっごい高そうな店に連れてってくれたんだ」
遥香が純に耳打ちした

海堂は給仕に流暢な英語で注文している

なんだか純は違和感を感じていた

海堂が遥香を選んだ事に
そりゃあ、遥香はかわいいけど・・・

「お酒、頼んじゃったから」
海堂が楽しそうにウインクしてみせた

― 遥香でなくあたしに

車の中でも、遥香より純に話しかける方が多かった

(気を使ってるのかな?)
その程度に純は思っていた
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