闇を纏う(恋愛ミステリ)
2
― どのくらい気を失っていただろう?
5分?10分?
純は軽く頭を振った
隣で殺し屋が運転している
「・・・どこに?」
気付いたばかりでまだ頭がよく働かない
殺し屋が純の膝にポンと、黒い手帳と携帯を投げた
「この山道の先に、神崎の別荘がある」
純がハッとする
「遥香をそこに?」
「おそらく」
殺し屋がタバコに火をつけた
よかった
ひとまず遥香を見失わずにすんだ
純は杉本に拉致された時の事を思い出していた
絶対に早い段階で助け出さないと!
純は海堂が遥香に近づいた理由に気付いていた
5分?10分?
純は軽く頭を振った
隣で殺し屋が運転している
「・・・どこに?」
気付いたばかりでまだ頭がよく働かない
殺し屋が純の膝にポンと、黒い手帳と携帯を投げた
「この山道の先に、神崎の別荘がある」
純がハッとする
「遥香をそこに?」
「おそらく」
殺し屋がタバコに火をつけた
よかった
ひとまず遥香を見失わずにすんだ
純は杉本に拉致された時の事を思い出していた
絶対に早い段階で助け出さないと!
純は海堂が遥香に近づいた理由に気付いていた