闇を纏う(恋愛ミステリ)
神崎の別荘の前に、車が数台駐車されている

門の周りには見張りとおぼしき、見るからに暴力団風の男達が二人

「どういう事?」
純が訪ねる
まるで自分達が来る事を、あらかじめ想定していた様な警戒ぶりだ

「見ての通りだろうな」
殺し屋が呟く
車の台数から、かなりの人間が別荘内にいると考えていい
「そんな・・・遥香が・・・」
引き返す訳にはいかない
時間がかかれば、遥香がどんな目に合うかわからない

(でもどうすれば・・・)
純はその場に立ち尽くしていた


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