闇を纏う(恋愛ミステリ)
「まだいたのか」
純の姿を見て殺し屋が言った
(よかった・・・)
純は泣きそうになるのを必死で我慢した
「遥香が薬で眠らされてて・・・」
部屋の扉を開ける
「火の回りが早いな。急いだ方がいい」
― パンッ!
銃声がした
殺し屋が床に倒れる
「・・・えっ?」
倒れた殺し屋を見て、純は呟いた
「・・・なに?」
「気に入っていた別荘だったんだがね」
炎の向こうから神崎がやってきた
「困ったお客さんだ」
純が殺し屋の肩を揺する
「・・・殺し屋?」
返事の代わりに赤い血が床に広がった
「殺し屋!!!」
純が叫んだ
「ROMはどこだね?」
神崎が訪ねる
「火が熱くてかなわん。早くしてくれ」
純は殺し屋の銃を手に取ると、おもむろに神崎に向けた
「・・・ほぅ」
神崎が興味深そうに見つめる
初めて人に銃を向けた
震えはなかった
迷いもなかった
激しい怒りと悲しみだけが純を包んでいた
引き金を引く!
神崎の後ろにあった花瓶が割れた
もう一度引く!
もう一度!
カチカチと、弾が切れた後も、純は引き金を引き続けた
「素人には無理だよ。残念だったな」
神崎が銃を向ける
「ROMはどこだ?」
純の姿を見て殺し屋が言った
(よかった・・・)
純は泣きそうになるのを必死で我慢した
「遥香が薬で眠らされてて・・・」
部屋の扉を開ける
「火の回りが早いな。急いだ方がいい」
― パンッ!
銃声がした
殺し屋が床に倒れる
「・・・えっ?」
倒れた殺し屋を見て、純は呟いた
「・・・なに?」
「気に入っていた別荘だったんだがね」
炎の向こうから神崎がやってきた
「困ったお客さんだ」
純が殺し屋の肩を揺する
「・・・殺し屋?」
返事の代わりに赤い血が床に広がった
「殺し屋!!!」
純が叫んだ
「ROMはどこだね?」
神崎が訪ねる
「火が熱くてかなわん。早くしてくれ」
純は殺し屋の銃を手に取ると、おもむろに神崎に向けた
「・・・ほぅ」
神崎が興味深そうに見つめる
初めて人に銃を向けた
震えはなかった
迷いもなかった
激しい怒りと悲しみだけが純を包んでいた
引き金を引く!
神崎の後ろにあった花瓶が割れた
もう一度引く!
もう一度!
カチカチと、弾が切れた後も、純は引き金を引き続けた
「素人には無理だよ。残念だったな」
神崎が銃を向ける
「ROMはどこだ?」