闇を纏う(恋愛ミステリ)
「ガスに引火した!もうダメだ!!」
誰かの叫ぶ声!

純は必死に林を駆け登った!!

(嫌だ!!殺し屋!!)

涙で視界が霞む!

途中で転び、泥だらけになる!

それでも走った!!

嫌だ!!

嫌だっ!!

嫌だっ!!!


また爆発音が鳴り、突風が純の頬をかすめる




別荘が炎の中、半壊していた

裏口があった場所は、もう完全に崩れ落ちていた



フラフラとよろめき、地面に腰を落とす


「殺し屋ーっ!!!」

純はその場に泣き崩れた


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