太陽のキセキ


授業も終わり3限目の休み時間。

ことは起こった。


早苗がスタスタと教壇(キョウダン)に向かい、黒板に文字を書き始めたのだ。


「1組に・・・ようこそ?」


なんだこれ。


「みんな聞いて?4限目に転校生の歓迎会することになったの。」

クラス中が色めき立つ。

4限目って確か河先の国語!!

「もうすぐ夏休みでしょ?転校生が少しでも早くクラスに馴染めるようにって配慮(ハイリョ)してくれたのよ。」

河先が?

いや違う。
配慮なんかじゃない。

そんなはずない。

河先のヤツ、うまく早苗の気を歓迎会に反らしただけだ。

心吾が朝、先生から聞いたと言った。
転校生が美少女だったとも。

つまり、転校生は朝からいたということ。

河先はHRで転校生を紹介するつもりだったに違いない。

だけど早苗が転校生の事で河先のことを怒っていた。

面倒なことにならないようにするには・・・


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