太陽のキセキ


なぜか考えこむ中堂志、


・・・さん。


その時!!



「ちょっと待ったぁーぁーーぁぁあ!!!!」


意味もなく中堂志の前にダッシュで滑り込む心吾。

俺にはもうフォローできないわ・・・


「歓迎会はやるぞ!!俺のネタを見てくれー椿ちゃーん!!」

「「黙れ。」」

あれ?

中堂志の"黙れ"の声、誰かと被(カブ)ったような!?



さ、早苗だ・・・
般若再来。

この二人、本質は意外と似ている、のか?



中堂志は滑ったままの体勢の心吾を冷たい目で見ていた。

そして、スポーツ刈(ガ)りにされたピンと斜めに立った前髪を掴(ツカ)む。



イタタタタダダ-----ッ!!

なんと!!

前後に思いっきり掴(ツカ)んだ手を動かしていた。



痛ましい光景に俺はもう直視できない。

「今後一切、私の前に現れないと誓(チカ)いなさい!!」


早苗より悪質だと思う。


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