太陽のキセキ


「いたッ!!わ、わわわかりま、し、たッ!!」


「本当でしょうねぇ?」


言動は早苗と一緒なのに綺麗な顔は無表情で、

そこが1番恐ろしい・・・


掴んだ手は容赦(ヨウシャ)ないみたいだし。


「ち、誓いますッ!!!!」


ふと、早苗を見るとスッキリとした表情だった。

心吾ってつくづく可哀相なヤツ・・・


おいおい泣き崩れる心吾はさておき、中堂志は歩き始める。



窓側の前の机を横切って。

ゆっくりと長い髪をなびかせて。


って、

俺、超見られてる!?



「中堂志、どうした?」


クラス中が怪訝(ケゲン)そうにしていたと思う。



河先の声も無視してとうとう俺の前に着いてしまった。



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