太陽のキセキ


「おい、二人とも・・・」


「「ちょっと黙って!!」」


息ピッタリだし。

もはや河先には止められない。



ココは俺の席だからきっと自分で止めなきゃいけないだろうな。


止めれる自信なんて全くないがダメ元でやってみることにした。



「早苗。」

はぁはぁと肩で息をしながら俺を見た。


平和に解決するにはこの方法しかない。


「もういいよ。」


「何が!!」


「俺が席替(カ)わるから。」

はっとした表情で俺を見る。

悔しそうに顔を歪める早苗。


納得できないのは分かる。
俺だって納得できないんだから。

中堂志の我が儘(ワガママ)ばかりが通用するなんて変だしな。

だけどしょうがない。
終らせるにはこうするのが早い。



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