太陽のキセキ
孤立
それぞれ自由に休み時間を過ごす。
外でサッカーしているヤツ。
教室で騒いでいるヤツ。
静かに読書をしているヤツ。
俺達は涼の席に集まり駄弁(ダベ)っていた。
今日は珍しく西津(サイツ)もいた。
噂好きのミーハーなヤツだ。
「中堂志の双子の片割れ見たか?」
西津は声を潜(ヒソ)め、興奮した様子で言った。
"興味ない。"と言う涼の声を遮(サエギ)り心吾が口を挟(ハサ)む。
「一瞬しか見てねー!!実際のとこどうっすか?」
身を乗り出して聞いている。
「さっき聞いたんだけどこのクラスの中堂志とは真逆らしい。」
"綺麗な顔は凄く似ているけどな"と、西津の顔はにまにまと気持ち悪い笑みを浮かべた。
「なんだって!?」
心吾のわざとらしいリアクションに調子づいた西津はさらに続けた。
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