太陽のキセキ
「馬鹿だな。」
意外な真実に俺は呆(アキ)れる。
中堂志ってヤツの印象がガラリと変わったような気がした。
「ば、馬鹿!?」
「そうだ。馬鹿だ。」
「言っときますけど、私って優秀なのよ!!」
"テストで90点以下取ったことがない"とむきになって言う。
うん。
馬鹿だな。
そういうことを言ってるわけじゃないのだ。
これ以上馬鹿と言うと永遠と話しが進まなさそうなので、話しを変えてやることにする。
「だ、か、ら、なんであんなこと言ったんだ?」
問い詰めるような俺の口調に苦虫をかみつぶしたような顔をする。
今まで冷静沈着の無表情だった美少女の姿が全く見当たらないのは何かと都合がいい。
俺って無表情は苦手だからな。
「私は嘘は言ってないわ。」
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