太陽のキセキ
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あれから一週間が経った。
中堂志と並んで帰宅ラッシュの銀杏並木を下る。
今のところ中堂志の友達は
俺と、
心吾だけ。
クラスには全く馴染んでないし、それどころか俺達がいない時は孤立化が進んでいた。
友達5人なんて夢のこれまた夢の話しだったのかもしれない。
原因はもちろんあれやこれやあるのだが・・・
一週間経って、俺は一つの点に気がついていた。
それは
「なんで皆の前では無表情なんだ?」
「・・・」
そうなのだ。
中堂志は俺達の前では人間らしい表情をする気の強い我が儘な少女なのに、他の奴らの前では無表情サイボーグ毒舌女だった。
そんなヤツに誰が近づくと思う?
まだ人間らしい中堂志の方が親しみが湧くというもの。
だけど彼女がそれを改める事はなかった。
というか、自然にそうなってしまうようだった。
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