太陽のキセキ


コイツめんどくさがりだからな。

心吾だったら"何何ッ!?"ってのっかってくれるのに〜


心吾は中学からのダチだ。
だけど、何かと気が合って、前からダチだったような気がしてならない。



それは中学最初の自己紹介の時-----


自分の番になり心吾は立ち上がる。


俺達一人一人を見据(ミス)えてゆっくり喋(シャベ)り始めた。


「俺、垣谷 心吾(カキタニ シンゴ)。

好きな食べ物はー

肉!!


嫌いな食べ物はー

野菜!!


今一番気になっているのは、


女子のスカートの丈、

かな?


よろぴくねー。」


女子の冷たい視線を受ける中堂々と満足げに言い切った心吾。

清々しい心吾とは裏腹に早苗の顔なんか般若(ハンニャ)のようだったというのに。



俺は思った・・・


勇者だ。


俺は心吾とダチになる!!



って。


それから程なくして俺達はダチになったのだ。


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