透明な水
第一章
来月には、私の誕生日が来る。

母と一緒にランチをとり何が欲しいか聞かれた。

特に欲しい物なんてなかったけど、どうしてもプレゼントしたいと母が言った。


「考えておくよ。」

連絡を約束して別れた。

数年前の私には考えられない事だった。

母親が私を棄てたと思っていたから。


だけど、ある人のおかげで私は勇気を持つ事が出来た。

会いたいなぁと私は、空を見上げた。
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