透明な水
ご飯、みそ汁と甘くない卵焼きが出てきた。


光ちゃんのお茶碗を見たら、ご飯の量が少なかった。

「光ちゃん、ご飯それだけ?」

「あぁ。オレも年だからな。食欲も落ちてきたよ。」

光一朗は笑っていたが、私は涙が出そうだった。
「いただきます。」

私は、手を合わせた。

光ちゃんの作った食事は美味しかった。

本当に涙が出るほど美味しかった。
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