透明な水
私は、仕事に行くと言って、光一朗の家を出た。
空を見上げて、天国のおばあちゃんに話しかけた。

「どうか、光ちゃんを天国から呼ばないで。」

泣いちゃいけない。泣いたら光ちゃんに心配をかけてしまう。


「お願い。私を強くして。」

空を見上げて祈った。
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