透明な水
その夜に母の今日子に電話をした。

母もショックを受けていた。

今の私には相談出来る人がいるだけで、幸せだと思う。

もし、母が病院で光ちゃんを見掛けなかったら、光ちゃんは独りぼっちで痛みに耐えなきゃいけなかった。


電話口で泣いていると

「あなたがしっかりしなきゃ! 泣いている暇なんてないはずよ。」

「そうだね。」

私は、涙を拭った。

「いつでもいいから電話して。」

「分かった。ありがとう。」

母がいて本当に良かったと心からそう思った。
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