透明な水
電話を終えて、居間に戻ると、光ちゃんが咳をしていた。


「大丈夫?」

光ちゃんは無理に微笑んで

「大丈夫だよ。」

と答えた。

「私の前では無理しなくていいんだよ。」

何をしていいのか分からず、光ちゃんをギュッと抱き締めた。

「痩せちゃったな…」

そう思いながら、ギュッと抱き締めた。
< 19 / 51 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop