透明な水
あの夏の事を私は、忘れた事がない。
それどころか、毎日思い出している。


一緒に海を見た事。おばあちゃんのお墓参りに行った事。花火を見た事。

何度か家を訪ねようかと思ったけど、思い止まった。


「素直になればいいのに。」

母の今日子に言われた。
「明日見は、いつも意地を張っている気がするわ。」

母は、フッと笑うと

「それは私のせいかもしれないわね。」


光ちゃんも私を意地ぱりと思っていたのかなぁ?

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