透明な水
私は、耐えられなくなって、家を飛び出し車を走らせた。


そろそろ夜が明ける。

何処を目指しているのか分からず、さまよっていた。


町は活動を始めており、新聞配達のバイクとすれ違い、犬の散歩中の女性とすれ違った。


何故か分からないけど、私は怒っていた。何に対してなんだろう?

自分自身か、光ちゃんか 。病気に対してか…


でも、怒っても仕方のない事も良く分かっていた。
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